令和2年3月に東京で結婚式を予定してた30代男性が,コロナ感染状況に配慮して結婚式をキャンセルしました。
結婚式場へは,すでに約615万円を支払っておりましたが,結婚式場はキャンセル料約485万円を差し引いた約130万円を返金しました。
男性は,社会的に問題になっているコロナの感染拡大防止のためにキャンセルしたのに,このような多額のキャンセル料が取られることに納得できず,キャンセル料約485万円の返還を求める裁判を東京地方裁判所に提訴しました。
東京地方裁判所は,男性の請求を棄却し,男性は東京高等裁判所に控訴しましたが,東京高等裁判所も男性の請求を棄却しました。
裁判所は,
キャンセル料の返還を求めた男性の請求を棄却した理由として,
・キャンセルした日の都内の感染者数は41人だったこと。
・緊急事態宣言は出ていなかったこと
・式が予定されていた日に別のカップルが結婚式を滞りなく行っていたこと
を挙げていました。
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