令和4年3月7日,2019年3月に千葉県野田市で発生した3名が乗用車にはねられて死亡した事故の刑事裁判で,乗用車を運転していた男性に無罪判決が言い渡されました。
この男性は,運転中に意識を失った状態で歩道に突っ込み,3人を死亡させました。
そして,自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死)の容疑で刑事裁判となっていました。
裁判では,男性に過失があったかどうかが争われました。
裁判所は,男性が意識を失う可能性のある疾患を患っているのを知ったのは,事故後1年以上経過し,医師の診断を受けた際であるため,事故時に意識障害の予見できたかについて合理的な疑いが残ると判断しました。
そうである以上,意識を失った男性に過失を認定することはできず,自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死)で処罰することはできず,無罪の判決を言い渡しました。
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