「不倫の証拠の集め方」について解説した動画をアップしました。
今回は、「不倫の証拠の集め方」についてお話したいと思います。
私の事務所にも、不倫に関するご相談、本当に多くいただいていまして、
例えば、
「不倫の疑いがあるけど、何をすればいいか分からない」
「慰謝料を請求したいけど、証拠の集め方がわからない」といったご相談もあります。
そこで今回は、
不倫の証拠の集め方や、
どのような証拠が有効なのか、
また、証拠を集めて何をやるべきか、 をお話して、
不倫で悩んでいる方のお役に立てればと思います。
この内容を知らないと、
集めた証拠が裁判で認められず、慰謝料をもらえなかった
違法な証拠の集め方をして、逆に罪に問われてしまった
といった事態になってしまうこともあるので、ぜひ最後まで見ていただければと思います!
今回は、この流れでお話していきます。
証拠が必要な理由
裁判で認められる証拠
不倫の証拠の集め方・NG行為
証拠を集めた後の流れ
を順番にお話していきます。
「自分の配偶者が不倫しているんじゃないか?」そのような疑いがある時は、まずは必ず不倫の証拠を集めてください
不倫が発覚した時に、相手を許せない、今すぐ問い詰めたい、という気持ちはすごく分かります。
ですが、十分な証拠がないのに相手を問い詰めると、証拠を隠されてしまう場合もあるので、まずは証拠を集めることが重要となります。
では、証拠がなぜ必要かというお話をしたいと思いますが、証拠が必要な理由は主に3つあります。
1. 慰謝料をもらうために必要
2. 自分からの離婚請求が認められやすい
3. 相手からの離婚請求が認められにくい
1. 慰謝料をもらうために必要
まず、慰謝料をもらうために証拠が必要です。
あなたの配偶者が不貞行為を認めていれば、証拠がなくても、不倫相手や配偶者に慰謝料を支払ってもらうことができます。
しかし、不倫の事実を否定された場合には、証拠がなければ慰謝料を支払ってもらうことができません。
2. 自分からの離婚請求が認められやすい
あなたが不倫を許せない、離婚したいと思ったときに、
不倫の証拠があれば、有利な条件で離婚をしやすくなります。
3. 相手からの離婚請求が認められにくい
逆に、あなたの配偶者が離婚を請求してきたけど、あなたは離婚をしたくない、という場合、不倫の証拠が無いと裁判で離婚が認められてしまうこともあります。
離婚の原因を作った方を「有責配偶者」といいますが、有責配偶者からの離婚請求は認められないことが多いため、
相手が有責配偶者であることを証明するために、不倫の証拠が必要です。
では続いて、どのような証拠であれば不倫を証明できるのか?をお話していきたいと思います。
まず、裁判で証拠が認められるポイントは、「不貞行為」があったかどうかということです。
この「不貞行為」というのは、法律用語で、配偶者のいる人が配偶者以外と性的関係を結ぶことです。
例えば、不倫相手とのデートの写真があったとしても、不貞行為があったことは証明できないため、証拠として認められないことがほとんどです。
では、どのような証拠を集めれば良いのでしょうか?
1. メールやLINE
一番よく証拠として使われるのは、不倫相手とのLINEのやりとりです。
ただのデートの約束などは証拠として弱いですが、相手と不貞行為があったことや、ホテルに泊まったことが分かるやりとりは証拠となりえます。
2. 写真・動画
他には、性行為中の写真や動画があれば、強い証拠となります。
性行為中でなくても、2人がラブホテルに入る場面や、日帰りでは戻って来られない地域でのツーショット写真も証拠となる場合があります。
3. ラブホテルの備品
ラブホテルの備品や避妊具が、配偶者の服やバッグから見つかった場合も、証拠となりえます。
備品というのは、ラブホテルのロゴ入りのライターや、ポイントカードやサービス券などです。
これだけでは不貞行為があったことの証明は難しいですが、少なくともラブホテルに出入りしたことは明らかになります。
4. 領収書
ラブホテルや精力剤、避妊具の領収書も証拠になりえます。
ただし、例えばラブホテルの領収書だけでは、誰と利用したかまでは分からないので、証拠としては弱いです。
このように証拠として弱い場合でも、複数の証拠を合わせることで不貞行為を立証できる可能性があります。
例えば、二人でデートしている写真やLINEのやり取りがあって、同じ日にラブホテルを利用した領収書があれば、不倫を証明できる可能性があります。
5. GPSの位置情報
ドライブレコーダーの履歴や、Googleマップのタイムラインで証拠を掴むことも可能です。
ただしこれも証拠としては弱いため、ラブホテルや不倫相手の家に長時間滞在していても、実際に不貞行為があったかどうかは、別途で証拠の収集が必要です。
では、今お話したような証拠をどのように集めれば良いでしょうか?
一番多い方法は、配偶者のスマホをチェックして、写真やLINEの履歴を集める方法です。
LINEのトーク画面は画像編集で作ることもできるため、
証拠となるやりとりを画面に表示させた状態で、自分のスマホで写真を撮影するのがおすすめです
他には、クレジットカードの利用履歴や、配偶者の持ち物や車を調べることで、証拠が見つかることもあります。
ただし、このように自分で証拠を集めるリスクが2つありまして、
一つは、違法行為をしてしまう恐れがあることです。
例えば盗聴をしたり、配偶者のスマホに浮気調査アプリを入れると、違法な証拠として裁判で採用されないことがあったり、あなた自身が罪に問われてしまう可能性もあります。
もう一つは、相手に浮気調査がバレやすいということです。
浮気調査がバレると証拠を消されてしまったり、証拠を出さないように慎重に不倫を継続するということもあるので、注意が必要です。
ですので、確実に証拠を集めたい方は、探偵事務所に依頼することをおすすめします。
探偵事務所に依頼すれば、尾行や張り込みで有力な証拠を抑えて、調査報告書を作成してもらえますので、
比較的簡単に不貞行為を立証することができます。
探偵事務所に依頼するときの注意点は、調査費用が高くなってしまう可能性があるということです。
1ヶ月間調査を行うと300万円以上必要なこともあります。
探偵の調査費用を抑えるコツは、不貞行為が行われる日程をあらかじめ特定した上で依頼することです。
配偶者と不倫相手が会う日程が分からないと、探偵もずっと張り込みを行わないといけなくなるので、料金が高くなってしまいます。
ですので、浮気相手とのLINEのやり取りなどから、二人が会う日時を特定し、その日時に探偵に張り込んでもらうことで、費用を大きく抑えることができます。
探偵の他に、弁護士に依頼することで証拠を入手できるケースもあります。
弁護士は、「弁護士会照会制度」という法律上の制度を利用することで、事件に関する証拠を収集することができます。
これにより、不倫相手の電話番号しか分からないという場合でも、不倫相手の氏名・住所を特定できる可能性があります。
次に、証拠を集めた後に何をすればいいの?というお話をしていきます。
証拠を集めた後は、
あなたが離婚したい場合は、離婚の手続きをしていくことになります。
配偶者と、財産分与や子供の親権・養育費について話し合い、お互いが納得した場合は、条件を「離婚協議書」に記録して、離婚届を提出する流れとなります。
このように話し合いで離婚を行うことを「協議離婚」といいますが、
話し合いがまとまらない場合は、家庭裁判所で「調停離婚」や「裁判離婚」という離婚の手続きを行います。
不倫の証拠をしっかり集めてあれば、配偶者は裁判で争っても負けてしまうということで、協議離婚が成立しやすくなります
「夫婦関係は継続したいけど、不倫相手に慰謝料を請求したい」という場合は、
あなたの配偶者に不倫を認めてもらい、味方につけることが重要です。
まずは、不倫をしたことを認める旨や、不倫の相手・日時・場所、二度と不倫をしない旨などを念書に記載してもらいましょう。
この念書が不倫の強い証拠となり、比較的スムーズに不倫相手に慰謝料を請求できますし、不倫の再発を防ぐこともできます。
念書を用意できたら、不倫相手との交渉、または裁判によって慰謝料額を決定する流れとなります。
ということで今回は、「不倫の証拠の集め方」についてお話しました。
ここまで見ていただいた方は、
どのような証拠を集めれば良いのか、や
これから取るべきアクション を理解頂けたかと思います。
少しでもお役に立てましたら、高評価やチャンネル登録をお願いします
TEL : 052-684-7072
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