2025年7月。
わずか数週間のうちに、衝撃的な殺人事件が2件、池袋で相次ぎました。
いずれも共通点は「50代の男が、30代の男を刺殺した」という構図。
単なる偶然でしょうか?
それとも、現代社会が抱える“見えない火種”が、とうとう表面化したのでしょうか。
事件①:アディーレ法律事務所殺人事件(2025年7月1日)
東京・池袋のサンシャイン60ビルにある大手法律事務所「アディーレ法律事務所」で、50歳の男性職員が、36歳の同僚男性を包丁で刺殺するという痛ましい事件が起きました。
容疑者は長年、被害者との関係に不満を抱いていたと供述しており、「今までの積もり積もったものがあった」「気がついたら刺していた」と話しているといいます。
事件は、職場という“理性と秩序の空間”の中で、感情が爆発した結果でした。
事件②:池袋すし店殺人事件(2025年7月中旬)
同じく池袋。寿司店で食事をしていた50代の男が、30代の男性を口論の末に包丁で刺殺。
容疑者は事件後、冷静に店を立ち去る様子が監視カメラに記録されていました。
こちらの事件でも、加害者と被害者には事前の人間関係があったとされています。
どちらの事件も、「突発的」な犯行に見えて、実は長期間のわだかまりや怒りの蓄積が爆発したものだという点で、非常に似通っています。
共通する“現代の病理”
この2つの事件を結びつけるキーワードは以下の3点です。
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50代男性による加害
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30代男性への殺意
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日常の延長線上での凶行(職場・飲食の場)
ここに見えてくるのは、「中高年男性の居場所の喪失感」や「世代間の見えない葛藤」ではないでしょうか。
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うまくいかない仕事
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周囲の評価への不満
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社内や社会における立場の不安定さ
こうした心の中のもやもやは、放置されればやがて“静かな狂気”へと変貌します。
法律は「怒り」を「対話」に変える道具
法律は、本来「暴力」を未然に防ぐためのものです。
怒りをぶつけるのではなく、言葉と仕組みで解決するための手段です。
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上司・部下との人間関係が苦しい
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評価や処遇に納得がいかない
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感情の整理がつかない
そんなときこそ、弁護士を頼ってください。
法的な視点から、冷静に、かつ客観的に「今どうするべきか」を共に考えることができます。