ビットコインを相続すると税金が高い?

 

最近、「ビットコインを相続したら、税金がやたら高い」という事案が増えています。
理由は、相続税と所得税が二重に課税されてしまうケースがあるからです。

 

 

たとえば、こんなケース

  • 故人が数年前に 100万円でビットコインを購入
  • 相続時の価格は 500万円
  • 相続人がすぐに500万円で売却した場合

 

項目

金額

相続税(仮に15%

75万円

所得税・住民税(仮に20%

80万円

合計税額

155万円

手元に残る金額

345万円(=500万円 − 155万円)

 

つまり、155万円が税金で消えるのです。

 

なぜこんなことに?

  • 相続財産が多い場合、相続時には時価「500万円」に対して相続税がかかる
  • 売却時には購入価格との差額400万円が雑所得扱いで課税

これが、いわゆる「ダブル課税」の罠です。

 

暗号資産の相続で気をつけたいこと

  • 取得費加算の特例が使えない(雑所得扱いのため)
  • 物納できない(ビットコインで相続税は払えません)
  • 税率が上がりやすい(給与と合算されて税率が上がることも)

 

対策はある?弁護士ができるサポート

  • 生前贈与や信託のアドバイス
  • 相続発生後の税務・換金サポート(税理士と連携)
  • 他の財産とのバランスを考えた対策プラン作成
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仮想通貨の相続は、対応を間違えると「損をする相続」になってしまいます。
早めの準備・相談が何よりも大切です。

おひとりで悩まず、お気軽に当事務所へご相談ください。